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初めて草木染めをしたのはまだ私が南九州に引っ越してくる前でした。
友人がヨモギ染めをしているのを見て、その美しさに感動したからです。
「色」は、私たちの心を満たします。 そして、草木染めの色は、ただの色ではなく、自然の命が布の中に容れられる瞬間です。
私が草木染めに惑わされる理由。 それは… ✨ 自然と人が結びつく喜び ✨ 時とともに変化し、育つ色 ✨ 化学染料にはない、深みと優しい色彩
この草木染めに宿る思いを、深く語りたいと思います。

草木染めは、植物の葉、莖、花、根、樹皮… その命の一部をお借りして、布に色を映すします。
化学染料のように「一瞬で」染まるものではなく、 水と火と、時をかけて、じっくりと色を抽出していく。 植物が持つ生命のエッセンスが、布の中に深く染み込む。
そして、その色は温かく生きているのです。

草木染めの布は、時とともに少しずつ色が変わっていきます。 太陽の光を受け、風に吹かれ、使う人の手の温もりに親しみ
染めた瞬間が「完成」ではなく、そこから新しい物語が始まる。
色が変わることは、考え方によっては「衰え」と捉えられるかもしれません。 でも、それはまるで、木々が四季とともに葉を変えていくようなもの。
🌿 草木染めは、生きている。 時間の流れとともに、変わりゆく色を楽しむことこそ、草木染めの本質なのです。
草木染めに使える植物を調べていて気づいたことですが、
草木染めに使われる植物の多くは、古くから人々が薬草として使ってきたものです。例えば
🌿 紅染め (花松尾) – 血行を激し、日本流のハーブティーに使われる
🌿 薬湯染め (よもぎ) – 治癒の力があり、久しく着ることで体を暖める
🌿 藤色染め (藤) – 肥料としても使われ、実は肝模トーナーの属性を持つ
他にも玉ねぎの皮やウコンなど数えられないほどです。
これらの薬草は、染料としてだけでなく、布を通して体を保護する力を持つと考えられています。

今回行った紫根染めも、薬草である紫根のパワーを身につけるものです。
紫根(ムラサキの根)は、かつて貴族や武士が身につけた「高貴な紫」。 この染め色には、ただの美しさではなく、大地のエネルギーと生命の力が宿っています。
1️⃣ 抗炎症作用 🔥
→ 皮膚の炎症を鎮め、火傷や湿疹の回復を助ける。
2️⃣ 創傷治癒促進 🩹
→ 傷の修復を早め、皮膚を健やかに保つ。
3️⃣ 抗菌・抗ウイルス作用 🦠
→ 細菌やウイルスから肌を守る働きがあり、昔から外用薬として使用されてきた。
4️⃣ 解毒作用 💧
→ 体内の毒素を排出し、皮膚のデトックス効果を持つ。
5️⃣ 血行促進 🩸
→ 血流を改善し、冷え性の緩和や代謝アップに役立つ。
アルコール抽出で、紫根の持つ薬効成分が色となって現れる 媒染によって、紫の深みが変化し、エネルギーが布に定着する 身に纏うことで、植物の持つヒーリングパワーを日常に取り入れる まるで、紫根の薬効を「飲む」ように、布を通して「纏う」こととなるのです。

紫根はアルコールで色素を抽出します。50度から60度が適しています。
草木染めは、日本の伝統文化のひとつ。 昔の人たちは、草木と共に生き、その恵みを染料として活かしてきました。
私は、この美しさを、もっと多くの人に知って欲しいです。 🌿 自然の色がもたらす豊かさを、感じてほしい。
🌿 自然をまとう、草木染めの世界へようこそ。
